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牧野俊清会長 25年 年頭所感


年 頭 所 感

社団法人日本金型工業会  会長

牧 野 俊 清

平成25年の新春を迎えるにあたり、謹んで会員の皆様、関連官公庁、関連業界の皆様にお慶び申し上げます。

世界金融危機、東日本大震災、タイの洪水の爪痕が今なお後遺症として癒されずにいます。そのような環境下で、国内・国外とも政局主導の政治の混迷に振り回されています。国内の政局に関しては、政治家の就職・失業対策?でポピュリズムに走っており、早く沈静化することを願っています。

円高が日本のものづくりを直撃しています。2007年6月に1ドル124円が、昨年11月末で81円(2月76円)となり、150%の上昇です。成長著しい中国が1元16.26円→12.99円(125%)、韓国が100ウォン13.38円→7.44円(180%)ですからどう考えても異常です(‘07~’10の平均消費者物価指数は中国3.3%、韓国3.2%、日本-0.2%)。日本の電器メーカー等日本のものづくりが業績を悪くしている最大の要因です。安倍首相の金融緩和の発言もあり、最近若干改善されていますが、まだまだ円高といえます。

金型の昨年10月までの1年間の生産額は、一昨年より8%上昇しましたが、リーマンショック前2007年の7割しか回復しておりません。アジア諸国への生産移転の影響もありますが、円高・大震災等により大企業の新製品開発が停滞していることも原因かと考えられます。日本のものづくりが危機です。

現在、経済産業省で「素形材ビジョン」の見直しが進められ、工業会でも「金型ビジョン」の見直しを来年度行う予定です。昨年、前段階として、東京経済大学の山本専任講師に委嘱し、金型工業会緊急対策事業「金型企業の5年後を創造するための基礎資料」を発行いたしました。事例も多くご参考になるかと思います。見直しをする「金型ビジョン」の骨子は、①営業力(提案力)、②海外展開、③金型技術を活かした新分野への事業展開、④人材(経営者・社員)、⑤技術研究開発 が検討されています。会員の皆様に有益なものを作成したいと思います。

金型ジャパンブランド活動として、展示会を含めた海外ビジネスミッション(ヨーロッパ、米国、インドネシア、シンガポール、タイ、中国、韓国等)を積極的にしておりますが、若手が中心となり、日本インダストリアルデザイナー協会と連携し、商品デザインコンペ(第1回はキッズデザイン)も新たにスタートしました。

これからの金型業界の中核となり試練を受ける若手の活動には、大変期待するものです。

金型工業会は、昨年事務局員の縮小をいたしましたが、心機一転して、工業会一体の認識のもと、ウエブ環境を活用することにより、3区域連携して、サービスの劣化ではなく拡充を進めております。

緊急事態が続く今年においても、会員、賛助会員、顧客、経済産業省素形材産業室始めとした監督官庁、学会の大きな応援により、この難局を、乗り越えていきたく思う所存でございます。皆様のご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。

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