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令和2年 年頭所感 


年頭所感 
                    一般社団法人日本金型工業会
                     会長 小 出   悟

 令和2年の新年を迎えるにあたり、会員の皆様を始め関連官公庁、関連団体の皆々様に謹んで新春のお喜びを申し上げます。
 新元号がスタートし皇室行事もスムーズに執り行われている中での令和の時代2年目となる本年はオリンピックイヤーでもあり、表面的には華やかな年となるのでしょう。しかし、社会情勢的には見通しのきかない状況が続くものと思われ、とくに世界経済環境面で見ると不安定感がさらに膨らむようにも思えます。一方では新時代に即した新技術の開発が進み大きな進歩が見られるだろうと期待も膨らむところであります。そのうねりの中で一つにはIoT、AI、ロボットなどの新技術の具体的な取組事例などの検証を行いながら、新時代の金型に対応する研究と市場の開拓、また、そこから見えてくる新しい協業ビジネススタイルや新しい組織論の具現化に向けた検証も進むものと思われます。
 そのためにも2020年度は「令和の新金型産業ビジョン」を整え、会員の皆様の将来の目指す目標作りの一助として、一社一社にできるだけ即した参考事例を掲げられたらと考えております。皆様からもさまざまなご意見を吸い上げさせていただきながら進めて参りたいと思います。
 金型産業界の将来展望は、各社の将来発展も未来をしっかり見据え想像し、目標を立て進めて行く人財がカギとなります。その人財の確保・育成というものは日本金型工業会にとっても主テーマであるといえ、まさにマスター認定制度のさらなる充実が期待されるところであります。昨年第二期生のマスター認定者を輩出し、さらには一期生の中より新たに誕生させたシニアマスター認定者の19名の存在と活躍は、今後大いに期待できるところであります。ただそれを待つのではなく、各社が積極的に社内改革のために彼たちの力を試し、育てていただき、当工業会全体のレベルアップに寄与していただくことを期待します。その活躍の場の提供にも渾身の力を込めた努力が当工業会としても必要であると感じます。
昨年は型取引の適正化推進協議会に参加し、意見具申をさせていただいた結果、型代金回収に付き契約時の前金制度の導入、さらには検収という概念ではなく金型納品という考えでの残金全額支払いという画期的な決議事項を勝ち取ることができました。これまで諦めずに長き期間交渉を続けてきたことに対しての成果であると、つくづく継続こそ力であると痛感いたしたしだいです。しかしながらここからが本当の勝負であり、従来の取引慣行を一新するべく金型工業会が一体となり、見積作成時や、契約を交わす時点での必須事項の照会から、納品後の最終的請求から回収にいたるところまでの注意点などを簡略にまとめた手引書のようなものも準備できればと考えております。
このことだけでなく、まだまだ産官の密な連携により改善できることがたくさんあると思いますが、前述した通り長い時間を必要とすることも事実です。諦めず訴えながら自らが少しずつでも改革の道を推し進める、その努力が必ずいつかは社会をも動かすことになります。そのような心がけで今後も邁進いたしますので宜しくお願いいたします。
本年は全体として低調な中での一年のスタートとなりましたが、昨年のラクビーに見たさわやかな中にも絶対に負けないという強い信念と、全身を惜しみなく使い気持ちよく燃え尽きたことが、未来へ確実につながる何かを民衆の心に残した、そんな生き様をするときが来たようです。将来の種を蒔き育て未来につなげる活動はまさに「ワンチーム」にならなければできないことです。会員企業の皆様のお力添えはもとより、関連官公庁、関連団体の皆様のご協力も得ながら、着実に進めていく所存ですので、皆様のご理解ならびにご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

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